「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

コインランドリー

通勤途中、コインランドリーを通る。朝。 ふわっと熱気と共にいい匂いがする。どこかで嗅いだことのあるもの。 それもまた、ふわっと予定が組まれた。そしてふらりと立ち寄った居酒屋で手渡されたおしぼりの匂い。あの時みんながなんていい匂いなんだと言い…

こんな俺なんて誰からも愛されはしないな。 んなこと言ってるからだよ。 じゃあどうすればいいんだ。 わからない。 わからないのに何で愛されてるんだ?何が違うんだろう、何が足りないんだろうか。 まあ、愛されなくてもいいんだけど、別に。 そっか、その…

半径20cmほどの世界での読書

不運が続く。妙に気が落ちる。ついていない自分に嫌気が差す。 辛さから逃げた。平日のフードコートの仕切りに凭れて眼鏡を外した。『水中都市 デンドロカカリヤ』を読む。 意思を持つ「何か」が本来の姿では無くなっていく。安部公房のそこが好きだ。毒々し…

口から生まれたなんとやら

自分はよく話す。話す事が好きだ。バイト先の仲間からも「口から生まれたんだよ」と言われるほどだし、実際1人でいたいと願っていても結局は誰かがいないと寂しく感じる。久しぶりに長く人と話したので、思い出したことがある。 小学校、中学校と人間関係に…

本日記

本を借りて、返却期限日になってやっと1冊読破した。3冊借りたのに残りは読み切れていないので延長をした(その2冊は自動書庫に入っていたものだからよほどの物好きじゃないと予約をしないだろうという予想は的中する) 吉田 篤弘さんの『木挽町月光夜話』 吉…

呟こうとしたもの

しんみりとしたことを聞いてもらったりするのですが、己と向き合う度にどうも詩的(と呼べるほど高尚ではないけれど)になってしまい振り返ると恥ずかしい。しかしちゃんと向き合ってくれると言いますか、しっかりと笑わずに親身に聞いてくれる友人に囲まれて…

夢うつつ さまよいましょう 星影の小径よ

星影の小径という歌がどこからともなく頭の中を流れていた。書き綴っている今もその気持ちに戻ろうと流す。はて、アカシヤとはなんぞや。 ある友人はオイルランタンを手にし、別の友人はカブトムシ用のストッキングトラップを持った。自分と同性の友人は手を…

車内にて

とても運転がうまかった。久しぶりに乗る車なのにも関わらず前にも乗ったことがあるのではないかと錯覚を抱くほどに。 景色が移ろう。緑、みどり。窓が開く。手を伸ばす。ぬるいけども心地いい風。 音楽が流れると知らない曲で溢れる。歌うみんなと、眺める…

一端

「やっていけないよ。」 おもむろに箱を取り出せば慣れた手つきで蓋を開け、吸って、そして大きく吐き出すと共に、ずずっと前のめりになる。煙を肴にするように追って麦酒を流し込む。 その一連の動作に何故だか目が奪われる。その光景も印象的だが、何より…