「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

かなしい

夢を殺める

コロナのせいで、渋々承諾してくれた親が渡航を辞めろと言った。 「後期に行くのだからまだ望みはあるでしょう、学校から留学辞退の連絡が来たら流石に大人しく従うけれど。」 そう言って親からの反対を一蹴して、何とか希望を、留学をする可能性を考えなが…

凡庸

僕には一体何がある。もがいて悔しくて何もできずにただただ部屋の隅にある窓を見て泣いたあの時を思い出した。 周りには凄い人しか存在せずに話せば話すほど己の凡庸さを痛感させられた。 なんでこの人たちは自分を好いてくれるのだろう、足掻くことしかで…

自重自嘲

吉澤嘉代子さんの『美少女』と『手品』を聴く。自分の感情にすとんとフィットして心地いい。もっと自分のご機嫌取りが上手だったらこんなに悩まなくて済む。 仲良くなると負の感情をすぐにひけらかしてしまう自分が嫌いだ。もっと強い人間でありたい。 雑巾…

終電と星

「あ、イルミネーション!」 アパートの前に立っている2本の木が電飾を施していた。実は近くに寄るまで蔦に電飾を施していると思っていたのは内緒である。 あれもそうだよ、これすごいね、と心が踊る。渋谷や恵比寿のイルミネーションもいいがこういう家のモ…

こうかんこ

お守りを色々持っている。神社で買ったもの、貰ったもの、”声”が聞こえた時に持っていたハンカチ、バディが折った鶴などなど。 2日前お守りの1つであったコインを交換した。東ドイツの硬貨で1年前にフェスティバルに行った時に「ドイツ語を学んでいる綺麗な…

ラブレターをば

時刻はAM2:17。スマートフォンで打っている。蝉が最期の足掻きで2輪駆動のふかした音のように鳴く。 親愛なる友を思い描く。この人はよく"彼女"と表現して自分を綴ってくれる。似ていて異なるが素敵だ。 この友の誕生日が近いのだ。手紙も書くつもりであるし…

眩しい

『残ってる』を聴いて"同じ身分で"どこか共感して、心苦しくなる季節はもう来ることはないのか あの頃には戻りたくないけど、あの苦しみも感じたくないけど、ほんの一瞬を永遠に続くんじゃないかと思い込もうと必死になって、けれども一瞬の心の片隅だけでも…

こんな俺なんて誰からも愛されはしないな。 んなこと言ってるからだよ。 じゃあどうすればいいんだ。 わからない。 わからないのに何で愛されてるんだ?何が違うんだろう、何が足りないんだろうか。 まあ、愛されなくてもいいんだけど、別に。 そっか、その…

車内にて

とても運転がうまかった。久しぶりに乗る車なのにも関わらず前にも乗ったことがあるのではないかと錯覚を抱くほどに。 景色が移ろう。緑、みどり。窓が開く。手を伸ばす。ぬるいけども心地いい風。 音楽が流れると知らない曲で溢れる。歌うみんなと、眺める…

失恋

父は、苦しい歌が好きだ。 昔はなんて陰気なんだと馬鹿にしていたのだが、自分もいつの間にか苦しい歌が好きになっていた。 特に父の苦しいという曲の内容は失恋だ。なぜ父が失恋の歌を好きなのかはよくわかっていない。けど昔は苦しんだんだろうな、この人…

代名詞

自分は代名詞がない。 最近そのことを考えるようになった。今、学生という肩書きはある。だけども、代名詞ではない。自分の周りは本当に打ち込んでいる人が多い。演じること、曲をつくること、ゲームをすること、ピアノを弾くこと、恋愛をすること。何かしら…