「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

本日記

 本を借りて、返却期限日になってやっと1冊読破した。3冊借りたのに残りは読み切れていないので延長をした(その2冊は自動書庫に入っていたものだからよほどの物好きじゃないと予約をしないだろうという予想は的中する)

 吉田 篤弘さんの『木挽町月光夜話』

 吉田さんの書く本が好きだ。何が好きかと聞かれたら頭の中で思い描くことができる表現、そしてその綺麗さ。食べ物の描写に字だけでこんなにときめいた人はいないかもしれないと思っているぐらい。

 

 若者と呼ばれる部類に入る自分がここで見ず知らずの通りすがりのあなたにおすすめします。これで好きになってくれる人がいるのなら嬉しい限り。

(だけど爆発的に人気になってしまうようであればそれはさみしい)

 

 今回特に惹かれたところをここに残すことにする。

 

P130 透明人間

―いまこの教室にいない、いや、空席に座っているだろう透明人間に向かって、「好きなだけ遠回りをしたら、いつかきっとここまでおいで」と声をかけた。

 

P292 あとがき

『おかしな本棚』から

さみしくない本は、もともと本ではないし、さみしくないなら、本など読む必要もない

 

 さて、やることが落ちてきた。読書の時間は大切なのだがより重要なことがやってきてしまったらしい。ここからが正念場だ。