「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

夢うつつ さまよいましょう 星影の小径よ

 星影の小径という歌がどこからともなく頭の中を流れていた。書き綴っている今もその気持ちに戻ろうと流す。はて、アカシヤとはなんぞや。

 

 ある友人はオイルランタンを手にし、別の友人はカブトムシ用のストッキングトラップを持った。自分と同性の友人は手をつなぎ平地へと向かえば、向かい合って手を握り遠心力で吹き飛びそうになるほど回った。

 これまで肉眼で見てきた星々を凌駕する満天の星空。夢ではないだろうか?これはプラネタリウムや写真ではないだろうかと己の目を疑う。

 いつだって思い出せるように、何度でも見上げてぐるぐると上を見上げてゆっくりと回ることで目に焼き付ける。本当は大気の雲かもしれないが、天の川が流れていて星雲がゆっくりと流れているのを己の目に焼き付けた。

 

 あの瞬間は自分たちさえも星になった気分で。ここに確かに星々の下で笑い合う4人がいたのだ。