「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

家宝

 11月20日。古本を買おうとしたら、この日になんと新書と完全版が同時発売されることをAmazonで知った。フラゲしている人の感想でも見ようとTwitterを開いたらジュンク堂にてサイン本の入荷が目に入った。「吉田さんのサイン本がある。」と聞いて体に鞭を打って飛び出した。焦りと昂揚感。周りが早く動いて見える。急がなくては。体は燃える。負けずに早く歩いて目的地にたどり着いた。

 好きな作家のサイン本なんて1冊も持っていない。これこそ「やらない後悔よりやる後悔」だと誰かに言われた気がした。

 店員に場所を聞いたら本を持ってきてしまった。置いてある場所に一緒に行くことを目的としていたので最初に渡されたモノを見た時は本物なのかと思って結局自分で探しまくって見つけた。そこにはたくさんの吉田篤弘さんの本。図書館でしか見たことのない蔵書の多さと自分が手にしてるのは本当にサイン本なのだと手が震えはじめる。これまで見た文庫本より大きい本はみんなカバーがかけられていたから、むき出しの生まれたての赤ちゃんたちを見ているような気分。

 結局サイン本2冊を抱えて会計に行き、飛んで帰ってサインを見て幸せに浸っていました。ありがとうSNS、ありがとう吉田さん。

 いつか収まった時にトークイベントやらないかな。泣いて感謝を伝えたい、なーんてね。