「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

敬老の日だったので

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」

 電話をした。敬老の日だからと電話するのはいつぶりなのだろうか?昨年から、自分の本能がおばぁ、おじぃと話せるのが最期になってしまいそうだと思ってから、頻繁に連絡を取るようにしている。話すたび色んな事を知ることができる。

 

「おばぁ、こんばんは。今大丈夫?」

「大丈夫よ、どうしたの。」

「今日敬老の日だから、電話かけようかなって思って。」

「えぇ、ありがとう、元気ね?」

「うん、元気よ。おばぁもがんじゅーね?」

「うん、がんじゅーよ。〇〇よく方言知ってるね、若いのにすごい。」

「おばぁに方言で話すと喜んでくれるから勉強してるんだ、父さんがおばぁの方言が違うって聞いてすぐわかったって言ってたなあ。」

「そうね、おばぁからしたらここの方言は特徴的だよ。でも、どこの沖縄の方言も意味は分かるさあ。」

「へぇ~!初めて知ったや。」

 

***

「大好きな〇〇からの電話だよ!」

と言って代わっている声を聴いて泣きそうになってしまった。大好きだなんて言ってもらえるなんて。

「おじぃ寂しいから早く会いにきて」

と言われてさらに泣きそうになって声が上擦ってし、同時に強烈に驚いた。父から聞いていたおじぃが「父」だった時代は、長男次男を厳しくしつけていたことは聞いていたからだ。自分が知っているおじぃはそんな人ではもうなかったが、寡黙な人なのだ。

「沖縄に帰れるようになったら、すぐに会いに行くからね。それまでがんじゅーでいてね?」

「うん、ありがとうね」

 

 早く安心して帰ることができますように。