「あれ、なんだっけ」

一介の人の妄言と出来事

苦しい

 この家のことは、大好きだ。だけどもう、ここにいたくない。同居人は自分を貶す、周りはうるさい。ここに居続けたら気が狂って何をするか分からない。貶され、自分を守るために言われた言葉をそのまま使い、同じように戦う。すると、「下に回ればつけあがりやがって」と言われる。何を言っているのだろう。

 今の心は限界なので、家出の方法や、恋人宅に居候する計画などを立てている。まず年を越したあたりから、すぐに引っ越しできるように本棚を無くしてボックスに入れて保管したり、服を減らしてみた。

 居候の話を打ち明けたら、いいよ、学生のうちまでだよ「家出」って。逃げていいんだよ、と2つ返事で承諾してくれた。ありがとう恋人。本当は夜逃げをしたいよ。起きたとき子供のものが何もかもなくなっていたら、自分が悪いこと言った、そういった態度を取ったって気づくのだろうか。いや、「どうせ帰ってくる」と思われているだけか。

 

 土曜日、久しぶりに人に会う。大人に。この旨を伝える。少しは何かが変わるかもしれない。逃げ道がまた一つ生まれるかも。